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2月6日、Googleは、2024年に1億ドル以上の炭素除去クレジットを契約したことを発表した。これは前年の約3倍の規模であり、Googleだけでなく世界全体にとって必要な炭素除去技術の発展を促進することを目的としている。独自の購入に加え、炭素除去のバイヤーグループであるFrontierを通じた契約を活用し、CO2除去のさまざまな手法を支援することで、大規模運用の可能性を探り、技術全体の発展を加速させる。
Googleの炭素除去促進策の一つとして、自然の炭素吸収源の回復と測定精度の向上がある。森林や海洋はCO2を大量に吸収するが、その気候変動抑制効果を測定することが課題であった。Googleは、最先端の森林再生プロジェクト基準を設定するSymbiosisを共同設立し、CarbonRunを通じて水域の回復とCO2除去を支援している。
また、岩風化促進(ERW)の活用にも取り組んでいる。これは、粉砕した岩石を農地に散布し、雨水との化学反応でCO2を長期間固定する技術である。GoogleはTerradotなどのERW企業を支援し、技術の実用化と測定精度向上を目指している。
廃棄バイオマスの活用も重要な取り組みの一つである。世界で毎年数十億トンのバイオマスが分解されCO2を排出するが、GoogleはCO280やVaraha、Charmなどのプロジェクトを支援し、産業インフラを活用したバイオマスのCO2回収や、農家に利益をもたらすbiocharの生産を推進している。
さらに、直接空気回収(DAC)技術のコスト削減にも取り組んでいる。この技術は気候変動対策に効果的と注目されているが、高コストが課題となっている。GoogleはHoloceneとの契約を通じて、これまでで最も低い価格目標を設定し、Alphabetのプロジェクトを支援することで、コスト削減の可能性を探っている。
Googleは、今後も炭素除去技術の発展を支援し、企業や学術機関と連携しながら、気候変動対策を加速させる取り組みを継続していくという。
【参照ページ】
(原文)Our progress to accelerate carbon removal solutions
(日本語参考訳)炭素除去ソリューションを加速するための当社の進歩