モルガン・スタンレー、クライムワークスと提携し4万トンのCO₂除去へ

10月24日、モルガン・スタンレーは、気候変動対策の一環として、炭素除去技術のリーダーであるクライムワークスと提携し、大気中から4万トンのCO₂を除去する長期契約を締結した。これはモルガン・スタンレーにとって初のダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)クレジット購入となり、2037年まで続く本パートナーシップは、クライムワークスにとっても2番目に大きな契約である。

本提携は、米国エネルギー省が支援するDAC Hub Project Cypressの重要なテクノロジープロバイダーであるクライムワークスの米国での技術拡大を加速させるものである。モルガン・スタンレーのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるジェシカ・アルスフォード氏は、「クライムワークスとの協力により、持続可能な未来へと向かうための技術を支援し、金融機関として低炭素ソリューションの発展に貢献している」と述べている。

気候変動がもたらす深刻な影響が現実化する中、クライムワークスのCO₂除去技術が果たす役割が注目されており、モルガン・スタンレーは2050年までにネット・ゼロを達成する計画の一環として、1兆米ドルを動員する目標も掲げている。

【参照ページ】
(原文)Morgan Stanley partners with Climeworks to remove 40,000 tons of CO₂ from the air
(日本語参考訳)モルガン・スタンレーがクライムワークスと提携し、4万トンのCO₂を大気から除去

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  2. 国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    2025-9-3

    国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示…
  3. 2025-9-1

    マレーシアで1.5GWの太陽光×蓄電プロジェクト始動、データセンター向け再エネ供給を強化

    8月25日、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス系の再生可能エネルギー企業ジェンタリとインフラ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る