米国プラスチック協定、プラスチック包装の再生利用を促進する「PCRツールキット」を発表

3月7日、U.S. Plastics Pact(米国プラスチック協定)は、「Postconsumer Recycled Content (PCR) Toolkit」を発表した。プラスチック包装におけるPCRの使用は、サーキュラーエコノミーを実現するための重要な取り組みの一つであり、米国プラスチック協定は、すべての企業が製品にPCRを取り入れることができるように本ツールキットを発表した。

本キットはプラスチック包装に廃プラスチックのリサイクル素材(PCR)を使用することで、バージン材料の必要性を減らし、サーキュラーエコノミーを構築するのに役立つ。そのため、PCRは米国プラスチック協定が掲げる4つ目のターゲットの焦点となっている。ターゲット4は、2025年までにプラスチック包装のリサイクル率を平均30%にする必要を掲げている。Association of Plastic Recyclersによると、PET、HDPE、PPにPCRを使用すると、温室効果ガス排出量が平均70%減少する。

PCRツールキットは、PCRとは何か、環境上の利点は何か、どのように調達すればよいかを理解するためのガイドとして機能する。本ツールキットには、現在のPCRに関する法律や連邦政府の要件、調達の種類、品質への配慮、消費者の認識などに関する情報が含まれている。

【参照ページ】
U.S. Plastics Pact Launches Postconsumer Recycled Content Toolkit to Build Momentum for Recycled Content in Plastic Packaging

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る