ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスの年次リバランス、主要ESGベンチマークにフィリップ・モリスとテンセントを追加

ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスの年次リバランス、主要ESGベンチマークにフィリップ・モリスとテンセントを追加

12月8日、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)は、ESG基準を用いて企業のパフォーマ ンスを測定するグローバル、地域、国の一連のベンチマークである、主要なダウ・ジョーンズ・サス テナビリティ・インデックス(DJSI)の年次リバランスと再構成の結果を発表した。

S&PグローバルBMIの上位2,500社のうち、長期的なESG基準に基づく上位10%の企業で構成されるダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI World)の注目度の高い変更点としては、中国を拠点とするテクノロジー・プラットフォーム企業のテンセント・ホールディングス、タバコ企業のフィリップ・モリス・インターナショナル、米国のソフトウェア企業のサービスナウが追加された。一方、フリー・フロート時価総額に基づく上位3社の削除はそれぞれ、ノバルティス、アストラゼネカ、アムジェンなどのヘルスケア企業であった。

DJSIは、環境、社会、ガバナンスの基準で世界の主要企業のパフォーマンスを追跡することにより、サステナビリティ配慮を統合したポートフォリオを作成できるように設計された一連の指数である。S&P DJIは、現在S&Pグローバル傘下のサステナブル・アセット・マネジメント・グループ(SAM)と共同で、1999年に本インデックスを作成した。

DJSI指数の構成銘柄を選定する際の重要な要素は、S&Pグローバルが毎年実施している企業サステナビリティ評価(CSA)に基づいて算出される企業のS&PグローバルESGスコアである。

ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ノースアメリカ・インデックスには、ザ・コカ・コーラ・カンパニー、ゼネラル・エレクトリック、GEヘルスケア・テクノロジーなど17社が、DJSIヨーロッパには、自動車メーカーのステランティス、ボルボ・カーズ、航空宇宙・防衛企業のエアバス、BAEシステムズなど16社が、DJSIアジア・パシフィックには、起亜コーポレーション、リオ・ティントなど12社が追加された。

構成銘柄の変更は2023年12月18日より有効となる。

【参照ページ】
(参考記事)S&P Dow Jones Indices Announces Dow Jones Sustainability Indices 2023 Review Results

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る