IBM、再エネ資産パフォーマンス運用のPrescintoを買収

10月15日、IBMは再生可能エネルギー資産パフォーマンス管理(APM)ソフトウェアを提供するPrescintoの買収を発表した。PrescintoはAIを活用し、再生可能エネルギーおよび蓄電資産の運用を効率化するための高度な監視、分析、オートメーション機能を提供している。

今回のPrescinto買収は、IBMの資産ライフサイクル管理ソリューション「IBM Maximo Application Suite(MAS)」の機能を強化し、さらにエネルギー・ユーティリティ業界におけるIBMのリーダーシップを拡大する。また、風力、太陽光、蓄電資産の管理・最適化を支援する役割を担うことになる。IBM MASは、すでに水道、天然ガス、石油、原子力など、世界中の多くのエネルギー企業で使用されている。

Prescintoの買収により、IBMはクライアントのサステナビリティやネットゼロ目標の達成をさらに支援できる。これにより、再生可能エネルギー資産のパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、問題の原因を特定して発電効率を最適化するための提案が可能になる。

例えば、太陽光発電所はパネルに蓄積した汚れやゴミによって効率が低下することがある。再生可能エネルギーAPMソフトウェアは画像認識技術を用いてこれを監視し、問題が深刻化する前に対処を促すことで、エネルギー出力の低下を防ぎ、効率を保つための適切な対策を講じることができる。

【参照ページ】
(原文)IBM Acquires Prescinto for Renewable Energy Asset Performance Management
(日本語参考訳)IBM、再生可能エネルギー資産パフォーマンス管理のためにPrescintoを買収

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-29

    ISO、ESG分野の国際ガイダンス「ISO ESG Implementation Principles」を発表

    11月14日、ISO(国際標準化機構)はCOP29で、ESG分野における複雑な課題への対応を支援す…
  2. COP29で何が決まった?カーボンクレジットや途上国支援の基金についてポイント解説

    2024-11-28

    COP29で何が決まった?カーボンクレジットや途上国支援の基金についてポイント解説

    気候変動への対応は、企業にとって避けられない課題である。特にカーボンクレジット市場や途上国支援に関…
  3. 2024-11-25

    <発表>お役立ち資料ダウンロードランキング2024

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。今年までに最もダ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る