Nestléが紙製パッケージを拡大導入

9月2日、Nestléはサステナブルな包装ソリューションを推進する一環として、複数の主要ブランドにおいて紙製パッケージを導入している。米国では「Vital Proteins」ブランドで新たに紙製キャニスターを採用し、これにより従来のプラスチック使用量を90%削減した。同キャニスターはニュージャージー州のNestlé Health Science研究開発センターと外部パートナーが共同で開発したもので、使いやすさや漏れ防止の機能を備えている。

Nestléは、外部パートナーと連携し、酸素や湿気に敏感な製品にも対応できる次世代の高バリア紙包装を開発している。特にコーヒーなど、より高度な保護が必要なカテゴリーにおいても技術を拡大している。英国では「Nescafé」リフィルパックを導入し、ガラス瓶の再利用を促進。包装重量を97%削減し、紙ゴミとしてリサイクル可能だ。

さらに、欧州では「Nescafé Cappuccino」に紙製ボディを採用し、これもリサイクル可能なデザインへ変更。Nestléは2025年までに95%のプラスチック包装をリサイクル可能にする目標を掲げている。

【参照ページ】
(原文)Breaking barriers: Nestlé replaces more packaging with paper innovations
(日本語参考訳)障壁を打ち破る:ネスレはより多くの包装を紙の革新に置き換える

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