Ontario Teachers’ Pension Plan、取締役会の女性比率40%を目標に設定
1月19日、カナダ最大の投資家の一つであるOntario Teachers’ Pension Plan(OTPP)は、先進国市場の大型企業に対して、少なくとも40%の女性役員比率の達成を目標とする、新たな役員多様性への期待値を設定した。
新しい期待値は、OTPPの2023年議決権行使ガイドラインの一部として発表されたもので、30%の女性登用を提唱していた従来の方針から引き上げられた。
OTPPによると、先進国市場の大型上場企業におけるジェンダー・ダイバーシティは、投資先である先進国市場のほとんどで既に30%を超え、勢いを増していることから、新しい方針を打ち出したという。
また、本ガイドラインでは、多様性に関する報告を明確かつタイムリーに行うことを重視している。OTPPは、透明性を向上させるために、多様性の開示を性別とその他の形態に分けることを企業に推奨している。
同社によると、本ガイドラインは、多様性・公平性・包括性(DEI)や女性の取締役への参加拡大など、上場企業の重点分野を強化している。また、取締役会に対して、代表権のないグループのメンバーである取締役を増やすための期限付き目標を設定し、開示するよう求め、その目標に対する達成度を報告するよう促している。
【参照ページ】
(原文)Ontario Teachers’ increases expectations on board diversity in 2023 Proxy Voting Guidelines
(日本語参考訳)Ontario Teachers’ Pension Plan、取締役会の女性比率40%を目標に設定