電力会社デューク・エナジー、Amazon、Google、Microsoft、鉄鋼メーカーのNucorが新たなカーボンフリー発電支援のために合意

5月29日、電力会社デューク・エナジー、Amazon、Google、Microsoft、鉄鋼メーカーのNucorはカーボンフリー発電を支援し、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州における将来のエネルギー需要に電力会社が対応できるよう、新しいアプローチを模索することを目的として合意をしたと発表した。この発表は、ホワイトハウスの国内原子力導入に関するサミットで行われた。

当合意では、両州における新たな料金体系の提案がされた。これは、新型原子力や長期貯蔵のようなクリーンエネルギー技術への投資の長期的コストを下げることを目標としている。

当合意では、Accelerating Clean Energy (ACE) 料金が提案された。この料金形態では、大規模なエネルギー使用者が、クリーンエネルギー技術への投資の長期コストを下げるなど、ファイナンスへの貢献を可能にし、新技術のコストを削減することができるとのこと。ACE料金は、エネルギー使用者の施設でのオンサイト発電、負荷共有プログラムへの参加、クリーンエネルギーへの投資を促進する。

ACE料金には、クリーントランジションタリフ(CTT)も含まれる。デューク・エナジーによると、CTTは、顧客に対して新しいカーボンフリーエネルギーの個別ポートフォリオを提供することが可能だという。

【参照ページ】
(原文)Responding to growing demand, Duke Energy, Amazon, Google, Microsoft and Nucor execute agreements to accelerate clean energy options
(日本語参考訳)需要の増大に応えて、Duke Energy、Amazon、Google、Microsoft、Nucor はクリーン エネルギーの選択肢を加速するための契約を締結

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