2月22日、英国の銀行Lloyds Banking Groupは、Lloydsのネット・ゼロ目標の支援と車両リース事業の拡大を目的として、EVに特化した車両管理・リース会社タスカーを約3億ポンド(約492億円)で買収すると発表した。
タスカーは、2008年に英国初の自動車給付制度を開始し、従業員が毎月の給与から一定額を税引き前払いし、新車、保険、ロードサイドアシスタンスサービスを受けられる「給与犠牲」制度を企業に提供している。同社は電気自動車(EV)と超低排出ガス車(ULEV)に焦点を当て、中小企業から大手上場企業まで幅広い顧客を対象としている。
EV100のメンバーであるタスカーは、2030年までに保有する車両をすべて電動化することを約束している。タスカーの保有する23,000台以上の車両の60%が電気自動車であり、今後の受注により77%まで増加させる予定だ。
Lloydsは、この買収を発表した声明の中で、「英国がより持続可能な社会を構築し、2050年またはそれ以前にネット・ゼロ・エミッション目標を達成するのを支援するというグループの野心を支えることになる」と述べている。Lloydsはネット・ゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)の創設メンバーであり、2050年までに融資活動全体でネット・ゼロを達成すること、また顧客と協力して2030年までに融資による排出量を50%以上削減することを約束している。
また、今回の買収により、Lloydsは自動車リース・ファイナンス事業であるレックス・オートリースとともに、リース事業のポートフォリオを拡充することになる。
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(原文)Lloyds Banking Group acquires low emission vehicle leasing company Tusker