環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株主提案を再び提出した。これは昨年に続くものである。

提案を行ったのは、MUFG、SMFG、みずほFGに対しては、レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)、マーケット・フォース、気候ネットワークの3団体。中部電力に対しては、気候ネットワークとマーケット・フォースの2団体が行った。昨年は東京電力ホールディングスと三菱商事にも提案されたが、今年は行われなかった。

メガバンク3社への株主提案は、定款変更に関連したものが2つある。まず、気候変動関連の事業リスクと機会を効果的に管理するため、適切な取締役の指名と取締役会の実効性評価に関する方針と手続きの策定を求めるものである。もう一つは、化石燃料セクターの顧客の移行計画とパリ協定1.5℃目標との整合性に関する評価手法の開示と、当該セクターの顧客がパリ協定に沿った信頼性の高い移行計画を作成しなかった場合に、新規資金の制限を含む対応措置についての開示である。

中部電力への株主提案は、気候変動関連の事業リスクと機会を効果的に管理するため、適切な取締役の指名と取締役会の実効性評価に関する方針と手続きの策定を求める定款変更のみである。特に、同社子会社JERAに焦点を当てている。

この提案に関して、環境NGOは特設サイトを英語で設け、海外の株主にも内容を訴えている。

【参照ページ】
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ(総称して、メガバンク)

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  2. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…
  3. 2025-7-7

    ネスレのカカオ農家支援、所得向上に成果―悪天候下でも収量増、対象5万世帯へ拡大

    6月25日、食品大手ネスレは、西アフリカで展開するカカオ農家の所得向上支援プログラムが、参加世帯の…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る