3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサイクル技術の新開発に関する共同開発契約を締結したことを発表した。この契約は、リサイクル困難なプラスチック包材を再生するクローズド・ループ・リサイクルを目指している。
今回の共同開発契約では、まずポリエチレンに焦点を当て、家庭から排出されるプラスチック廃棄物を対象に、溶解技術を使用して幅広いプラスチック材料をリサイクルする。特に、リサイクルが困難な硬質、軟質、多層包装を対象としています。最終的な目標は、高品質の消費者再生(PCR)ポリマーを生産し、P&Gが包材として活用することである。
このプロジェクトでは、両社が特許技術とノウハウを持ち寄り、協力して取り組む。
ダウは2030年までに廃棄物を変革し、300万トンの循環型・再生可能ソリューションを商品化するというサステナビリティ目標を掲げている。一方、P&Gは2030年までにリサイクルまたは再利用可能な設計の消費者向けパッケージを100%使用することを目標に掲げている。この共同開発契約は、両社が持続可能なプラスチックサプライチェーンの構築に向けて重要な一歩となる。