ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサイクル技術の新開発に関する共同開発契約を締結したことを発表した。この契約は、リサイクル困難なプラスチック包材を再生するクローズド・ループ・リサイクルを目指している。

今回の共同開発契約では、まずポリエチレンに焦点を当て、家庭から排出されるプラスチック廃棄物を対象に、溶解技術を使用して幅広いプラスチック材料をリサイクルする。特に、リサイクルが困難な硬質、軟質、多層包装を対象としています。最終的な目標は、高品質の消費者再生(PCR)ポリマーを生産し、P&Gが包材として活用することである。

このプロジェクトでは、両社が特許技術とノウハウを持ち寄り、協力して取り組む。

ダウは2030年までに廃棄物を変革し、300万トンの循環型・再生可能ソリューションを商品化するというサステナビリティ目標を掲げている。一方、P&Gは2030年までにリサイクルまたは再利用可能な設計の消費者向けパッケージを100%使用することを目標に掲げている。この共同開発契約は、両社が持続可能なプラスチックサプライチェーンの構築に向けて重要な一歩となる。

【参照ページ】
(原文)Dow and Procter & Gamble to develop a new proprietary recycling technology targeting hard-to-recycle plastic waste

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る