4月16日、スマートエネルギー企業のグリッドビヨンドは、シリーズC資金調達ラウンドで5,200万ユーロ(約85億円)を調達したと発表した。
2010年に設立されたアイルランドを拠点とするグリッドビヨンドは、化石燃料に代わる断続的な再生可能エネルギーの増加により、需要のピークと一致しない供給変動が生じるエネルギーミックスの進化がもたらす課題に対処することを目的としたソリューションを提供している。
GridBeyondは、分散型エネルギー資源と電力市場のギャップを埋めることを目的としたAIを活用した技術プラットフォームを提供し、電力会社規模の再生可能エネルギー発電、蓄電池、産業用負荷を含む様々な接続資産をインテリジェントにディスパッチし、グリッドバランスを助けるために利用できるようにする。このプラットフォームは、予測負荷、天候、価格データを利用して、バッテリー、再生可能エネルギー、EV充電を含む分散型エネルギー資源の管理を支援する。グリッドビヨンドによると、このプラットフォームにより、発電事業者やネットワーク運営者からエンドユーザーに至るまで、関係者は価格とカーボンフットプリントを考慮してエネルギー利用を最適化できる。
2023年、グリッドビヨンドは米国内のすべての規制緩和市場にわたってチームを拡大し、ベリトーン・ビジネス・エナジーを買収し、一連の新製品を発売し、世界的にチームの規模を倍増させた。さらに、過去3年間で、同社は年平均70%増収しており、2024年にも同様の成長が予測されている。
グリッドビヨンドは、新たな資本は、同社の技術を進化させ、ソリューションの能力を構築し、規制の圧力と再生可能エネルギーの普及に直面している新たな国際市場への成長を促進するために使用され、さらに、同社の米国事業の拡大を支援すると述べた。
今回の資金調達ラウンドは、金融サービス・プロバイダーであるアラントラのエネルギー転換ファンド、クリマが主導し、新規投資家であるエナジー・インパクト・パートナーズ、ミローバ、ABB、コンステレーション、横河電機、既存投資家であるアクト・ベンチャー・キャピタルが参加した。
【参照ページ】
(原文)GridBeyond closes €52M Series C funding round to continue its platform evolution and invest in new & existing markets
(日本語参考訳)グリッドビヨンドが5,200万ユーロのシリーズC資金調達ラウンドを終了、プラットフォームの進化を継続し、新規および既存市場に投資