RWE、米国で3000億円のグリーンボンドを発行

4月12日、ドイツに本社を置く電力会社RWEは、再生可能エネルギー・プロジェクトの資金調達に充てる20億ドルを調達し、初の米国グリーンボンド発行を完了したと発表した。10年債と30年債がそれぞれ10億ドル(1500億円)発行され、RWEにとって欧州以外での初のグリーンボンド発行となった。

RWEのグリーンファイナンス・フレームワークによると、同社のグリーンボンド発行による資金使途は、再生可能エネルギー発電・貯蔵、水素製造・貯蔵への投資となる。

RWEは最近、2030年までに全世界で再生可能エネルギー、バッテリー、フレキシブル発電、水素プロジェクトに550億ユーロ(90兆円)を投資する計画を発表しており、そのうちの半分以上が欧州で、約200億ユーロ(33兆円)が米国で投資されると予想されている。

また、RWEはユーロと米ドルの両方で2030年までに年平均30から50億の債権を発行する予定である。

本発行には強い関心が寄せられ、オーダーブックは3.8倍の76億ドル(1兆円)の引受超過となった。

【参照ページ】
(原文)RWE successfully issues its first inaugural US dollar green bond, marking a significant step into US debt financing
(日本語参考訳)RWE、初の米ドル建てグリーンボンド発行に成功、米国債による資金調達への重要な一歩を踏み出す

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る