炭素管理ソフトウェアのコゼロ、10億円の資金調達を達成

4月16日、気候テック・ソフトウェア開発スタートアップのコゼロはシリーズA資金調達ラウンドで650万ユーロ(10億円)を調達したと発表した。

ベルリンを拠点とするコゼロは2020年に設立され、企業やプロダクトの排出量を測定・削減し、EUのCSRDのような持続可能性報告に関する規制要件を満たすことを促進するCO2管理ソフトウェアを提供している。同社のソリューションはスコープ1-3排出量を測定、報告、削減するための会計、脱炭素化、報告機能を兼ね備えている。

コゼロによると、同社のソリューションは、企業が排出量管理を容易にし、詳細な排出量データの不足がもたらすサステナビリティ・パフォーマンスへの課題に対処することを目的としている。BCGの調査によると、スコープ1、2、3の排出量を包括的に測定・報告している企業は10分の1社に過ぎない。

本資金調達ラウンドは、Kvanted VenturesとENV(EnBW New Ventures)が主導し、NewAlpha Asset Managementや、マースクの元CPOであるヘンリック・ラーセン氏、シグナビオの共同創業者であるゲロ・デッカー氏、トルベン・シュライター氏、LeanIXの創業者であるアンドレ・クライスト氏らが参加した。

【参照ページ】
(原文)Cozero raises €6.5 million Series A to pioneer a new generation of Climate ERP solutions
(日本語参考訳)コゼロが650万ユーロのシリーズAを調達し、新世代のClimate ERPソリューションの先駆者となる

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る