BCG支援のVC、Bキャピタル、気候変動プラットフォームのリードへ向け新たな幹部を発表

4月8日、マルチステージのベンチャー投資会社であるBキャピタルは、気候変動投資プラットフォームの拡大を目的とした2人の幹部人事を発表した。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)グローバルチェアで元CEOのリッチ・レッサーを気候・サステナビリティ担当副会長兼シニアアドバイザーに、ジェフ・ジョンソンを気候変動事業を率いるジェネラルパートナーに任命した。

フェイスブックの共同創業者エドゥアルド・サヴェリンと元ベインキャピタルのラジ・ガングリーが2015年に立ち上げたBキャピタルは、テクノロジー、ヘルスケア、気候変動分野を中心に、シードからレイトステージのベンチャー成長投資に注力している。BCGはBキャピタル立ち上げ時の創業パートナーであり、コンサルティング大手であるBCGは同社と戦略的パートナーシップを維持し、投資先企業に対し、事業を加速・発展させるためのインサイト、ガイダンス、プログラム、エンゲージメント、事業開発サービスへのアクセスを提供している。

本気候変動プラットフォームは、ネットゼロ目標の達成に取り組む成長企業への投資と支援を行っている。近年の気候関連技術への投資には、炭素クレジット市場に特化した新興企業Patchや、不動産脱炭素ソリューション・プロバイダーのAccaciaなどがある。

BCGでの現職も継続するレッサーは、2013年から2021年までBCGのCEOを務め、BCG気候・サステナビリティ・センターを立ち上げ、企業や政府が持続可能性へのコミットメントや脱炭素化への取り組みを行動に移せるよう支援することを目的とした。BCGとBキャピタルの連携強化に加え、気候・サステナビリティ分野におけるBキャピタルの戦略的方向性の推進に貢献する。

ジョンソンはシンガポールを拠点とする投資会社テマセクからBキャピタルに入社し、マネージング・ディレクターとして米国を拠点とするサステナブル投資チームを率いた。ジョンソンは、Bキャピタルがさらにチームを強化する中で、気候変動事業を指揮する。

【参照ページ】
(原文)B Capital Builds a World-Class Climate Investment Platform
(日本語参考訳)Bキャピタル、国際的気候投資プラットフォームを構築

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る