モーニングスター、低炭素化をリードする企業を対象とした新インデックスシリーズを発表

モーニングスター、低炭素化をリードする企業を対象とした新インデックスシリーズを発表

3月20日、投資調査会社モーニングスターは、気候変動への対応と行動において各セクターをリードする企業へのエクスポージャーを投資家に提供することを目的とした新インデックスシリーズ、「モーニングスター低炭素移行リーダー(LCTL)インデックス」のローンチを発表した。

モーニングスターは、インデックス部門であるモーニングスター・インデックス、およびESG評価・リサーチ・データプロバイダーであるモーニングスター・サステナリティクスと共同で、新インデックスを発表した。

モーニングスターは2020年にサステナリティクスを買収し、新インデックスはサステナリティクスの低炭素移行レーティングを利用している。これは、昨年同社が発表したツールで、企業の戦略や行動、シナリオ分析の評価に基づいて、企業のネット・ゼロ経路へのアライメントを評価するものである。本レーティングは、企業のビジネスモデル、排出量、経営実績の分析、およびシナリオ分析に基づき、低炭素移行リスクと機会に対する企業のエクスポージャーを示すインプライド温度上昇として表現される。

モーニングスターによれば、新インデックス・シリーズの構成銘柄選定には、親インデックスの企業をセクター別にグループ化し、低炭素移行リーダー・スコア(Low Carbon Transition Leaders Score)に従ってランク付けし、各セクターの時価総額上位50%を捕捉することにより、「気候移行リーダー」を特定することが含まれる。また、本インデックスは、排出量を報告し、炭素強度を削減し、時価総額で各セクターの上位50%を占める事業活動を行う企業を重視している、と同社は付け加えた。

新シリーズは、グローバル・インデックス、先進国市場インデックス3本、新興国市場インデックス1本、地域別インデックス2本、日本と米国を含む単一国インデックス2本の計9本でスタートする。

【参照ページ】
(原文)Morningstar Introduces Low Carbon Transition Leaders Indexes
(日本語参考訳)モーニングスター、低炭素化をリードする企業を対象とした新インデックスシリーズを発表

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る