BMW、2027年からミュンヘン工場でEVのみを生産

BMW、2027年からミュンヘン工場でEVのみを生産

1月10日、BMWグループは、ミュンヘン工場をグローバル生産ネットワークの最初の拠点として、EVのみの生産に移行すると発表した。

1922年に設立されたミュンヘン工場は、当初は航空機用エンジンを生産していたが、1948年にモーターサイクルの生産に移行し、1952年には自動車の生産に移行した。同工場では現在、1日あたり約1,000台の自動車を生産しており、そのうち約半数がEVである。

同工場では2026年から、BMWの電気セダン「ノイエ・クラッセ」を生産する予定である。同車の特徴は、ITとソフトウェア・アーキテクチャの完全な再定義、新世代の高性能電気ドライブトレインとバッテリー、車両のライフサイクル全体にわたるサステナビリティへの根本的に新しいアプローチであるとしている。

BMWは、この変革に備えるため、工場に6億5,000万(約1,032億円)ユーロを投資すると発表している。投資対象は、ロジスティクス・エリアと新しいボディ・ショップを備えた新しい車両組立ラインを含む4つの建物である。

新たな発表は、BMWが2021年に気候変動対策への取り組み拡大を約束したことを受けたもの。これには、ライフサイクルを通じて車両の排出量を大幅に削減すること、2030年までに車両1台当たりのCO2排出量を40%削減すること、2030年までに世界販売台数の最低50%をバッテリーEVにすることなどの目標が含まれている。

同社は昨年、EVの世界販売台数50%という目標は2030年より早く達成できる可能性があると述べていた。

【参照ページ】
(原文)Transformation to E-mobility: BMW Group’s Munich plant to produce exclusively all-electric models from the end of 2027
(日本語参考訳)BMW、2027年からミュンヘン工場でEVのみを生産

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る