1月10日、BMWグループは、ミュンヘン工場をグローバル生産ネットワークの最初の拠点として、EVのみの生産に移行すると発表した。
1922年に設立されたミュンヘン工場は、当初は航空機用エンジンを生産していたが、1948年にモーターサイクルの生産に移行し、1952年には自動車の生産に移行した。同工場では現在、1日あたり約1,000台の自動車を生産しており、そのうち約半数がEVである。
同工場では2026年から、BMWの電気セダン「ノイエ・クラッセ」を生産する予定である。同車の特徴は、ITとソフトウェア・アーキテクチャの完全な再定義、新世代の高性能電気ドライブトレインとバッテリー、車両のライフサイクル全体にわたるサステナビリティへの根本的に新しいアプローチであるとしている。
BMWは、この変革に備えるため、工場に6億5,000万(約1,032億円)ユーロを投資すると発表している。投資対象は、ロジスティクス・エリアと新しいボディ・ショップを備えた新しい車両組立ラインを含む4つの建物である。
新たな発表は、BMWが2021年に気候変動対策への取り組み拡大を約束したことを受けたもの。これには、ライフサイクルを通じて車両の排出量を大幅に削減すること、2030年までに車両1台当たりのCO2排出量を40%削減すること、2030年までに世界販売台数の最低50%をバッテリーEVにすることなどの目標が含まれている。
同社は昨年、EVの世界販売台数50%という目標は2030年より早く達成できる可能性があると述べていた。
【参照ページ】
(原文)Transformation to E-mobility: BMW Group’s Munich plant to produce exclusively all-electric models from the end of 2027
(日本語参考訳)BMW、2027年からミュンヘン工場でEVのみを生産