ノルウェーのスタットクラフト、水力・風力発電に最大約9,600億円投資へ

ノルウェーのスタットクラフト、水力・風力発電に最大約9,600億円投資へ

1月8日、ノルウェー国営の水力発電・再生可能エネルギー生産会社スタットクラフトは、大規模な投資プログラムの開始を発表した。水力発電と風力発電施設に最大60億ユーロ(約9,600億円)を投資し、新たな風力発電所を建設する計画である。

ノルウェー石油エネルギー省によると、水力発電はノルウェーのエネルギーミックスの大部分を占め、総発電量の約88%に上る。スタットクラフトによると、ノルウェーの将来の電力需要の増加は主に新しい風力発電でカバーされ、水力発電はエネルギーシステムの「基幹」であり続けるという。

新しい投資プログラムには、水力発電所のアップグレードと改造に18億~30億ユーロ(約2,870億~4,790億円)、ダムの修復と古い発電所の近代化に12億~20億ユーロ(約1,900億~3,190億円)、既存の更新と新しい陸上風力発電所の建設に約10億ユーロ(約1,600億円)の計画が含まれており、風力発電の生産量は2倍以上に、水力発電は20%増加する。

同社によると、水力発電所の改修は今後数年にわたって行われる予定である。現在、ノルウェー全土で複数の新規風力発電プロジェクトに加え、ノルウェー北部のフィンマルクで4つの風力発電プロジェクトの可能性を検討しているという。

【参照ページ】
(原文)Statkraft is planning record investments in Norwegian hydro and wind power
(日本語参考訳)ノルウェーのスタットクラフト、水力・風力発電に最大約9,600億円投資へ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    2025-10-13

    AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    サステナビリティ情報開示は、アナリスト(人間)が読むことを前提とされた構造になっているが、近年は主…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る