排出量ゼロ・トラック開発のウインドローズ、170億円調達

4月11日、電動大型トラック開発企業のウインドローズ・テクノロジーは、シリーズB資金調達ラウンドで1億ドル(170億円)を調達したと発表した。

2022年に中国で設立されたウインドローズ・テクノロジーは、中国、米国、欧州などの市場をターゲットとし、ゼロ・エミッションでコンピュータ制御の長距離トラックを開発している。同社初の電気長距離トラックの航続距離は49トン満載で670km、プラットフォームは800Vの高電圧急速充電プラットフォームを使用し、36分以内に400kmの航続距離を補充できる。

欧州では、大型車の排出ガスを2030年までに45%、2040年までに90%削減することを義務付ける新しい規制が開始され、米国では環境保護局(EPA)が大型車の排出ガス削減基準を制定、今後数年間で電気自動車への大幅な移行を義務付けるなど、各国政府が道路交通の脱炭素化を進めるなか、今回の資金調達が実現した。

ウインドローズによると、今回の資金調達で得た資金は、同社の電気式長距離トラックの世界的な試験と配備の加速、新たなサプライチェーンセンターと生産施設の設立、急速充電インフラの導入に充てられる。

本資金調達ラウンドの投資家には、HSBC、HITEヘッジ・アセット・マネジメント、グッドマン・グループのほか、グローバル・ブランドや物流企業が名を連ねた。資金調達の一部には、HSBCがHSBCニュー・エコノミー・ファンドを通じて主導した銀行借入が含まれており、新興企業やハイテク主導の事業への資金供給に注力している。

【参照ページ】
(原文)Zero-Emission Truck Developer Windrose Technology Completes US$110 Million Series B Financing
(日本語参考訳)ゼロ・エミッション・トラック開発のウインドローズ・テクノロジー、1億1000万米ドルのシリーズB融資を完了

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る