フェロビアル、インフラの気候変動リスクマネジメント手法を開発

2月15日、スペイン建設大手フェロビアルは、気候変動の影響による資産へのリスクを管理するため、カンタブリア大学環境水理学研究所と協働し、異常気象が各種インフラにもたらすリスクを特定・評価する「ADAPTARE」手法を開発したと発表した。これにより同社は、建設・メンテナンス・運用の各段階で、豪雪・洪水・暴風雨・干ばつがプロジェクトに及ぼす悪影響を回避できるようになる。

フェロビアルは、同手法により短期、中期、長期のさまざまなシナリオに関連するリスクのレベルを事前に推定できる。インフラのリスクレベル、暴露、脆弱性などの要素を考慮した診断により、影響を最小限に抑え、プロジェクトのサステナビリティと回復力を確保する適応策の実施が容易になる。

同社は、現在の事業を脱炭素化し、2030年までに直接排出量を2009年比で35.3%削減するという目標を掲げている。また、2025年までに全消費電力を再生可能エネルギーで賄い、2050年までにカーボンニュートラルを達成する計画である。

【参照ページ】
Ferrovial develops a methodology to mitigate the effects of climate change on its infrastructure

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 炭素会計導入のヒントと最新ツールの動向

    2025-1-22

    炭素会計導入のヒントと最新ツールの動向

    温室効果ガス(GHG)の排出削減が企業の重要課題となる中、「炭素会計」はその解決策として注目を集め…
  2. 2025-1-21

    アメリカがパリ協定から離脱表明、気候変動対応も転換。

    1月20日、アメリカのトランプ大統領は、地球温暖化対策の国際枠組みであるパリ協定からの離脱を正式に…
  3. 2025-1-20

    モルガン・スタンレー等の米大手銀行がNZBA脱退。GFANZは再編を発表し資本獲得へ

    1月2日、ロイターによれば、投資銀行のモルガン・スタンレーは、ネットゼロ・バンキング・アライアンス…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る