BlackRock、Excelsior Energy Capitalからソーラーとストレージのポートフォリオを取得
3月12日、再生可能エネルギー・インフラ投資家のExcelsior Energy Capitalは、BlackRockによる38件の太陽光発電と蓄電池プロジェクトのポートフォリオの買収を発表した。
Excelsiorによると、BlackRockへの売却は、同社が設立したファンド「Excelsior Renewable Energy Investment Fund I LP」からの最初の出口となる。7年前に設立された同ファンドは、5億ドル(740億円)以上の資本コミットメントを集め、米国10州にわたる太陽光、風力、蓄電池プロジェクトに投資し、年間3,000GWh以上の再生可能エネルギーの発電を支援してきた。
買収したプロジェクト・ポートフォリオは、稼働中の太陽光・蓄電池分散型発電プロジェクトで構成され、総発電容量は89MWDCにのぼる。
今回のポートフォリオ買収は、BlackRockのEvergreen Infrastructure Partners Fundによって行われた。 2022年6月に設立された同ファンドは、中核的なオープンエンド型のインフラ株式ファンドで、輸送、デジタルインフラ、循環型経済などのテーマ分野に加え、エネルギー転換とエネルギー安全保障というテーマに沿った欧州と北米のインフラ事業への投資に焦点を当てている。BlackRockは最近、本ファンドの初回クローズで約10億ドル(約1,500億円)の顧客コミットメントを集めたと発表した。
BlackRockは最近、インフラ投資家GIPを125億ドル(約2兆円)で買収したほか、太陽エネルギーとエネルギー貯蔵の開発会社Recurrent Energyに5億ドル(740億円)を投資している。BlackRockは、12月に発表した「2024 Private Markets Outlook」の中で、インフラを投資機会の主要な源泉と位置づけ、低炭素移行を主要なメガテーマとし、世界中のエネルギー・システムを再構築するための「資本の大規模な再配分」を強調している。
【参照ページ】
(原文)Excelsior Energy sells solar assets from inaugural fund to BlackRock
(日本語参考訳)ブラックロック、エクセルシオール・エナジー・キャピタルからソーラーとストレージのポートフォリオを取得