国連、ポスト2020年生物多様性枠組の第1次草案を発表

国連、ポスト2020年生物多様性枠組の第1次草案を発表

7月12日、国連生物多様性条約(CBD)事務局は、2030年までの世界の行動の指針となる新しい「グローバル生物多様性フレームワーク」の最初の公式草案を発表した。

このフレームワークには、2030年に向けた21のターゲットが含まれており、特に以下のことが求められている。

  • 全世界の陸地および海域の少なくとも30%(特に生物多様性とその人間への貢献にとって重要な地域)を、効果的かつ公平に管理され、保護区のシステムによって保全する
  • 侵略的外来種の導入率を50%以上削減し、その影響を排除または軽減するためにそのような種を管理または根絶する
  • 環境中に失われる栄養素を半分以上、農薬を3分の2以上削減し、プラスチック廃棄物の排出を無くす
  • 地球規模での気候変動緩和策に、自然をベースにして年間10Gt以上の貢献をし、すべての緩和策と適応策が生物多様性への負の影響を回避する
  • 生物多様性に有害なインセンティブを、公正かつ公平な方法で、方向転換、再利用、改革、廃止し、年間5,000億ドル以上削減する
  • あらゆる資金源から途上国への国際的な資金の流れを毎年2,000億米ドル以上増加させる

【参照ページ】1st Draft of The Post-2020 Global Biodiversity Framework

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…
  3. 2025-3-24

    CDP、ESRS報告基準との対照表を発表

    3月18日、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と国際的な非営利団体であるCDPは、欧州サステナ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る