9月10日、Climate Bonds Initiativeは、金融商品の認証の基礎となる特徴や、企業全体の認証の方法を示したディスカッションペーパーを発表した。

Climate Bonds Initiativeの基準と認証スキームは、サステナビリティ・リンク・ボンド（SLB）やサステナビリティ・リンク・ローン（SLL）など、資金使途指定債以外の金融商品にも適用される予定である。その目的は、科学的根拠に基づく信頼性の高いSLBや類似の商品の基準を透明化し、認証された発行物については、その要件が満たされていることを投資家に保証することにある。また、（特定の金融商品に関連しない）企業の認証についても検討されている。

ディスカッションペーパーは、パリ協定に沿って2030年までに排出量をほぼ半減させ、2050年までにネット・ゼロを達成するという世界的な目標に合わせて、信頼できるトランジションを行う企業の5つの特徴を提案している。これらは、認証のための評価の焦点となる重要な要素であり、 パリ協定に沿った目標、強固な計画、実行性あるアクション、内部モニタリング、外部報告 という5つの特徴すべてを満たす必要がある。

【参照ページ】
（原文）Climate Bonds launches new Transition Finance for Transforming Companies Discussion Paper
（日本語訳）Climate Bonds Initiative、「変革する企業のためのトランジション・ファイナンス」ディスカッション・ペーパーを発表