H&MとVargas、クローズド・ループの繊維リサイクル・ベンチャーを立ち上げ

H&MとVargas、クローズド・ループの繊維リサイクル・ベンチャーを立ち上げ

3月6日、H&Mグループと、ベンチャー投資家であるVargasは、繊維から繊維へのリサイクル素材を大量生産し、衣料品業界のクローズド・ループ・ソリューションを可能にすることを目的とした新会社Syreの立ち上げを発表した。新事業は、7年間で6億ドル(約880億円)の再生ポリエステルの引き取り契約からスタートする。

新事業の立ち上げに加え、H&Mグループは2030年までにリサイクル素材50%を達成するという新たな目標も発表した。

Syreは、繊維産業の排出量の最大40%を占めるポリエステルを手始めに、繊維から繊維へのリサイクルを通じて、繊維産業の脱炭素化と廃棄物削減の取り組みを支援する。同社は現在、ノースカロライナ州に最初の生産工場を建設中で、今年後半に稼動する予定である。

Syreによると、世界の繊維市場は1%未満しか再生繊維を使用していない。同社の循環型ポリエステル・ソリューションは、石油由来のバージン・ポリエステルと比較してCO2排出量を最大85%削減する。

【参照ページ】
(原文)H&M Group and Vargas Holding launch Syre, a new venture to scale textile-to-textile recycled polyester
(日本語参考訳)H&MとVargas、クローズド・ループの繊維リサイクル・ベンチャーを立ち上げ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る