グーグル、世界初の企業向け小型モジュール炉による原子力エネルギー購入契約を締結
10月14日、グーグルは、米国カイロス・パワー社と共同で、複数の小型モジュール炉(SMR)による原子力エネルギーの購入契約を世界で初めて締結した。これは、2030年までにカイロス社の最初のSMRを稼働させ、2035年までにさらに展開を進めることを目指している。
契約の重要性は二つある。一つは、人工知能(AI)技術の発展に必要な安定した電力供給を支えるための新たなエネルギー源を提供する点であり、もう一つは、SMRが毎時間安定した炭素フリー電力を提供することで、電力網の脱炭素化を加速できる点である。
カイロス・パワーの技術は、溶融塩冷却システムとセラミック製の燃料を使用し、低圧運転を実現している。これにより、シンプルでコスト効率の高い設計が可能になる。
本契約は、グーグルが24時間365日炭素フリーエネルギーとネットゼロ目標を達成するための戦略の一環であり、地域社会への直接的な経済効果も期待される。今後もグーグルは、新技術の商業化と持続可能なエネルギーへの移行を積極的に推進する方針だ。
【参照ページ】
(原文)New nuclear clean energy agreement with Kairos Power
(日本語参考訳)カイロスパワーとの新しい原子力クリーンエネルギー協定