保険会社、プライベート投資への配分拡大を計画—BlackRock調査

10月14日、BlackRockが発表した第13回「グローバル保険調査」によると、保険会社の91%が今後2年間でプライベート資産への投資を拡大する計画であることが明らかになった。アジア太平洋および北米ではこの割合が96%に達している。

同調査は、2024年7月から9月に実施された世界中の保険業界の上級幹部に対して独自に実施したインタビューをもとに、32の市場の410人の業界上級幹部の意見がまとめられている。

同調査によると、気候リスクへの対応として、60%の保険会社がクリーンエネルギーインフラへの投資を検討しており、また風力や太陽光、バッテリー技術が注目を集めているという。また、インフレ対策として、42%が国債および政府機関債への配分増加を計画していると回答した。

さらに、プライベートマーケットについては、複数のカテゴリーにおけるプライベート・デットへの配分拡大が見込まれ、投資収益の向上とリスク管理が重視されている。

技術面では、統合資産配分(63%)や規制資本統合(51%)のためのテクノロジーが有用とされ、また回答者の53%が、プライベート資産のモデリングにテクノロジーを活用していくと回答した。

【参照ページ】
(原文)BlackRock Survey: Overwhelming Majority of Insurers Plan to Increase Allocations to Private Investments
(日本語参考訳)ブラックロック調査:保険会社の圧倒的多数が民間投資への配分を増やす予定

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