BNPパリバ・アセット、エネルギー移行等のインフラ債券ファンドで4.5兆円調達

10月9日、BNPパリバ・アセット・マネジメント(BNPP AM)はBNPパリバ・ヨーロッパ・ジュニア・インフラ債券ファンドII(Junior Infra Debt II)の初回募集が280億ユーロ(約4.5兆円)で締め切られたと発表した。出資はヨーロッパおよびアジアの機関投資家8社によって行われた。本ファンドは、エネルギー移行、グリーンモビリティ、デジタルインフラのプロジェクトを支援する政策を維持し、ヨーロッパのインフラプロジェクトに投資している。

Junior Infra Debt IIファンドは、ESG基準を投資プロセスに統合し、各資産に環境評価が実施される。ファンドは、エネルギーおよびデジタル転換を支援するプロジェクトに重点を置いており、イタリアでの1.5GWの太陽光発電プロジェクトへの投資を8月に完了させた。本プロジェクトは、ファンドのエネルギー移行支援戦略に沿ったものである。

BNPP AMは、本ファンドでの投資期間目標を6~8年とし本ファンドで7億5000万ユーロ(約1200億円)以上を調達することを目指し、投資期間の目標を6~8年としている。また、本ファンドはSFDR規則に基づくArticle 8に分類され、投資プロセス全体で環境および社会的配慮を組み込む。

【参照ページ】
(原文)BNP Paribas Asset Management announces first close of BNP Paribas European Junior Infra Debt Fund II

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  2. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る