ブルームバーグ、自然と生物多様性リスク評価ツールを発表

10月16日、ブルームバーグは「COP16」に合わせ、企業の自然と生物多様性関連リスクの評価を支援する新しいデータ分析ツールを発表した。このツールは、ブルームバーグのデータと先進的な自然データを組み合わせ、最大45,000社を対象とした影響評価を提供する。COP16は生物多様性の保護について話し合う国連会議で、10月21日にコロンビアで始まった。

このソリューションは、企業の収益セグメントやサプライチェーン、資産の位置データを活用し、生物多様性指標として「自然史博物館のBII(生物多様性保全指数)」や「水ストレス分析」、および「森林破壊リスク分析」などのデータを含む。また、ブルームバーグのESGスコアに自然資本データを反映させ、企業のリスク評価と透明性向上を図っている。

ブルームバーグのネイチャーソリューションズ・プロダクトマネージャーであるクリスチャン・オドワイヤー氏は「自然への依存度とリスクを単一の指標で示すことは困難だが、新ツールは包括的な評価を可能にし、意思決定の一助となる」と述べた。

【参照ページ】
(原文)Bloomberg Launches Solution to Help Investors Assess their Exposure to Nature and Biodiversity-related Risks
(日本語参考訳)ブルームバーグ、投資家が自然と生物多様性関連リスクへのエクスポージャーを評価するためのソリューションを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-20

    SEC議長、ESG株主提案の政治化に警鐘―「企業統治の本質に立ち返るべき時」

    10月9日、米証券取引委員会(SEC)のポール・S・アトキンス議長は、デラウェア大学のジョン・L・…
  2. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る