ドイツ銀行、最高益とともに持続可能金融を拡大

1月29日、欧州大手金融機関のドイツ銀行は、2025年通期決算で過去最高となる税引き前利益97億ユーロを計上したと発表した。好調な業績を背景に、同時に持続可能金融分野への取り組みを加速させ、脱炭素社会の実現に向けた姿勢を鮮明にしている。
2025年の純利益は71億ユーロと前年から倍増し、純収益は321億ユーロに達した。コスト削減や業務効率化が進み、財務体質の改善が業績を押し上げた。
こうした収益基盤の強化と並行して、同行は環境・社会課題への対応にも力を入れている。2020年以降の持続可能金融およびESG投資の累計取扱額は4,710億ユーロに達し、2025年単年でも980億ユーロと高水準を記録した。
内訳では、法人銀行部門や投資銀行部門を中心に、再生可能エネルギー事業や環境関連インフラへの融資、グリーンボンドの引き受けなどが拡大した。個人銀行部門でも、ESG関連資産の運用残高が増加している。
同行は、2030年までに累計9,000億ユーロ規模の持続可能・移行金融を実現する目標を掲げており、企業の脱炭素投資や環境対策を金融面から支援する方針だ。
経営陣は、収益力の向上が持続可能分野への投資余力を高めていると強調する。経費率の改善や自己資本比率の上昇により、安定した資金供給体制を確立したことが、長期的な環境投資を可能にしている。
また、同行は環境情報開示の分野でも評価を高めており、国際的な環境評価機関のランキングで上位に入った。透明性の高い情報開示を通じ、投資家や社会からの信頼確保を図る。
今後は、再生可能エネルギー、持続可能な交通、自然資本関連投資などへの関与をさらに拡大する方針で、金融機関としての役割を通じて、欧州のグリーントランジションを支える構えだ。
高収益と環境対応を両立させるドイツ銀行の動向は、金融業界におけるサステナビリティ経営のモデルケースとして注目されている。
(原文)Deutsche Bank hits 2025 financial targets with record full-year and fourth-quarter profits
(日本語参考訳)ドイツ銀行は通期および第4四半期の過去最高の利益で2025年の財務目標を達成

