BMI、ESG国別サービスを拡充

1月28日、市場分析・データ提供を手がけるBMIは各国の環境・社会・ガバナンス(ESG)リスクを分析する「ESG国別サービス」を大幅に拡充し、2050年までを見据えた物理的気候リスクのシナリオ分析を新たに導入したと発表した。

新サービスは、代替データを活用し、ESG課題が各国経済や産業に与える影響を定量的に評価できる点が特徴。40年以上にわたる国別リスクおよび産業分析の実績を基盤に、汚染、気候・自然、人権、ジェンダー、健康、政治的権利、犯罪、紛争リスクなど、詳細なESG指標を統合した。

今回の拡充では、地理空間(ジオスペーシャル)データを活用した物理的気候リスク評価も強化された。気候変動によって引き起こされる主要な自然災害について、人口や資産への影響度を分析できるほか、複数の気候経路(シナリオ)を用いた2050年までの影響評価が可能となる。

BMIのリンジー・アンダーソン責任者は「気候災害の増加により、財務損失や操業遅延、資産価値の毀損が拡大している。今回の分析とデータは、顧客が気候リスクの高い地域や脆弱な資産を特定し、レジリエンスや適応戦略を強化する助けになる」と述べた。

ESG国別指数は140以上の市場を対象とし、6種類の主要自然災害と10の資産・産業タイプに関する地理空間データを網羅。650を超えるESG指標を月次で更新する。さらに、65カ国分の詳細な国別レポートを通じて、主要産業におけるESGリスクと機会を定量・定性の両面から分析する。

BMIはFitch Solutions傘下の企業で、投資家や金融機関、政府機関向けにリスクと機会を可視化する分析を提供している。Fitch Solutionsは、Fitch Groupの一員で、同グループは米メディア大手Hearstが所有している。

(原文)BMI Expands ESG Country Service And Adds Physical Climate Risk Scenarios To 2050

関連記事一覧