2月22日、Clairity Technologyは、Direct Air Capture(DAC)炭素除去ソリューションの拡張を目的としたシードラウンドで675万ドル(約10億円)を調達したと発表した。
DAC技術は、IEAがネット・ゼロ・エネルギー・システムへの移行における重要な炭素除去オプションとして挙げているもので、大気からCO2を直接抽出して原料として使用したり、貯蔵と組み合わせることで永久的に除去したりする。2023年発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の画期的な気候変動緩和研究によると、温暖化を1.5℃に抑えるシナリオには、今後数十年にわたって年間数十億トンに拡大するCO2除去方法が含まれており、DACはその大部分を占める可能性がある。
グレン・マイヤーウィッツによって2022年に設立されたカリフォルニアに本拠を置くClairity Technologyは、純粋なCO2に焦点を当てたDACよりもはるかに少ないインフラとエネルギーを必要とする希薄なCO2を回収するシステムを開発した。同社のソリューションは、ハニカムモノリスに炭酸塩をコーティングするという固体吸着剤のアプローチを採用している。炭酸塩は豊富で耐久性があり、何度も繰り返し使用することができる。Clairity Technologyによると、本プロセスは同社のリアクターを利用したもので、高純度システムに必要な大量のコンクリートや鋼鉄を必要とせず、従来の費用対効果の高い建材を使用している。
同社は、大気中のCO2を活用して、具体化炭素を70%から100%削減することを目的としたコンクリート製品を製造する技術を持つカーボンビルトと共同でプロセスを構築した。Clairity TechnologyのプロセスはCO2を回収し、直接カーボンビルトのプロセスに送り込み、カーボンビルトの低炭素バインダーと化学反応させ、完成したコンクリート中に永久的に隔離した。
【参照ページ】
(原文)Climate Tech Startup Clairity Raises $6.75 Million to Scale Direct Air Capture Carbon Removal Solution
(日本語参考訳)Clairity、10億円調達。直接空気捕集炭素除去ソリューションを規模拡大