HSBCとグーグル、気候テック企業への融資と育成で提携

HSBCとグーグル、気候テック企業への融資と育成で提携

2月8日、HSBCとグーグル・クラウドは、気候変動緩和とレジリエンス・ソリューションを提供する企業への融資と支援を目的とした新たなパートナーシップの開始を発表した。

新しいパートナーシップは、HSBCの気候変動技術ファイナンス専門チームとグーグル・クラウド・レディ・サステナビリティ(GCR-サステナビリティ)検証プログラムに参加する企業を結びつけ、ベンチャー融資の選択肢を探るもの。2022年に開始されたGCR-サステナビリティは、二酸化炭素排出削減、バリューチェーンのサステナビリティ改善、気候変動リスクの特定に役立つESGデータ処理など、サステナビリティプログラムや取り組みを加速するソリューションを持つ企業を紹介する。

両社によると、新たなパートナーシップは、今後2年間でGCR-サステナビリティ・プログラムのパートナー数を増やすことや、HSBCが昨年発表した、世界中の初期段階の気候技術企業を支援するために10億ドル(約1,500億円)を用意するという目標に続き、資金調達の機会を提供することなど、重要な目標を掲げている。

HSBCとグーグルは、再生可能エネルギーの買い手、アドバイザー、売り手を結びつけ、支援する再生可能エネルギー取引インフラを提供するLevelTen Energyに、同パートナーシップ初のベンチャー債権パッケージを提供することを発表した。GCR-Sustainabilityでの検証に加え、LevelTenは昨年グーグルと提携し、再生可能エネルギー電力購入契約(PPA)のための、より迅速で容易なRFPプロセスを開発した。

【参照ページ】
HSBC Partners With Google Cloud to Grow Climate Tech Ecosystem

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る