アジアインフラ投資銀行(AIIB)、インドの太陽光発電事業に約90億円を出資

アジアインフラ投資銀行(AIIB)、インドの太陽光発電事業に約90億円を出資

1月18日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は、インド最大のインフラ投資信託(InvIT)に約90億円を出資したことを発表した。このInvITは、インド財閥マヒンドラ・グループの再生可能エネルギー開発専業であるマヒンドラ・サステン・プライベートと、カナダのオンタリオ州教職員年金基金が共同出資して設立された。

インド最大のインフラ投資信託(InvIT)は、インド全国に8か所の太陽光発電所を所有し、総設備容量は1.54GWに達している。1月15日には、「Sustainable Energy Infra Trust(SEIT)」として事業運営目的会社として設立し、インド国立証券取引所(NSE)に上場することにも成功した。SEITは公式に136億5,000万ルピー、マヒンドラ・グループは89.9億ルピー(約158億円)の資金を調達し、現在の持分比率は不明だが、AIIBの出資もこのIPOに伴うものと見られている。

AIIBにとっては、これがインドのInvITへの出資としては2回目となる。初回は2019年6月に、高速道路や道路へのインフラ投資を行うOriental Structural Engineers InvITに対して約5,000万ドル(約73億円)を出資している。AIIBはこれにより、再生可能エネルギー分野でのインドのインフラプロジェクトに積極的に参画していることを強調している。

【参照ページ】
(原文)AIIB Anchor Investor in India’s Largest Renewable Energy Infrastructure Investment Trust
(日本語参考訳)AIIB、インド最大の再生可能エネルギー・インフラ投資信託にアンカー投資

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る