1月22日、日本の住友商事は、CO2除去の新興企業であるインヘリット・カーボン・ソリューションズへの出資と、今後10年間で数百万トンのCO2除去を可能にすることを目的とした同社との提携を発表した。
ノルウェーのオスロに本社を置くインヘリットは、2021年に設立され、農業廃棄物、産業廃棄物、家庭廃棄物などの有機廃棄物から生産される再生可能天然ガス(RNG)の生産から排出されるCO2を回収し、永久に貯蔵する。他の炭素除去ソリューションとは異なり、RNG生産から回収されたCO2は他の物質と分離する必要がない。RNGは気候変動に寄与せず、北欧やその他の地域で燃料として使用されている。バイオガスプラントから炭素を回収した後、インヘリットはCO2を液化し、恒久的な地中貯留のために輸送する。
住友商事によると、新しいパートナーシップは、住友商事のグローバルなネットワークと信用力、そしてインヘリットの二酸化炭素除去(CDR)に関する専門知識を結集したもので、欧州、北米、アジアにおける貯蔵プロバイダーの確保を目指すとともに、炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)のバリューチェーンの発展を支援するCDRクレジットの創出に注力している。
住友商事は、CCUSを事業活動におけるカーボンニュートラル達成のための重要なツールと位置づけ、”CO2の分離・回収、輸送・貯蔵、利用を中心に、欧州、米国、アジアでの事業開発に積極的に取り組んでいる “と述べた。
今回の投資は、住友商事がリードインベスターとなり、既存投資家のEquinor VenturesとStratel Venturesに加え、新規投資家のFarvatn、Momentum、Arkwright Xが参加するInheritのシードファイナンスラウンドの一環として行われた。
【参照ページ】
(原文)Sumitomo Corporation has invested in Inherit Carbon Solutions, a pioneer in CO2 removal (CDR) from biogas
(日本語参考訳)住友商事、バイオガスからのCO2除去(CDR)のパイオニア、インヘリット・カーボン・ソリューションズ社に出資