BNPP AM、持続可能なインパクト・インベストメント・ソリューションを拡充

1月10日、BNPパリバ・アセット・マネジメント(BNPP AM)は、新たなグローバル・サステナビリティ戦略(GSS)を発表し、投資においてサステナビリティへの配慮を適用するアプローチを更新するとともに、気候、自然ベースのソリューション、経済的平等を含むテーマにわたる持続可能でインパクトのある投資ソリューションの範囲を拡大する目標を盛り込んだ。

新しいサステナビリティ戦略は、BNPP AMが2019年に発表した初のGSSに続くもので、投資プロセスへのESG要因の統合と、ESG課題へのエンゲージメントとスチュワードシップ・アプローチの強化に焦点を当てている。

BNPP AMは、そのサステナビリティ戦略の進展を強調し、ESGへの配慮を商品オファリングに統合した結果、欧州籍オープンエンド型ファンドのAUMの90%以上がEUのSFDR規制の第8条または第9条に分類されるに至ったと指摘した。

GSSは、エネルギー転換、健全な生態系、平等の拡大を含む3つの主要テーマ、すなわち「3E」の達成に焦点を当てている。これらのテーマの下、戦略で詳述されている主な重点分野には、気候変動や環境をテーマとした投資の大幅な増加、自然をベースとした幅広いソリューションの強化と新たな林業ファンドの設立、平等や社会的テーマに関連した新たな投資戦略の開発などが含まれる。

本テーマ別重点投資は、BNPP AMのGSSの「6つの柱」アプローチの一環をなすもので、投資先企業に対する責任ある事業行動への期待、ESG統合原則の適用、独自のサステナビリティ・リサーチの開発、スチュワードシップとエンゲージメント、商品ラインナップ全体へのサステナビリティの統合、サステナビリティ・アプローチへの独自の社内CSR(企業の社会的責任)戦略の追加なども含まれる。

本戦略には、ESGデータ・プログラムへの投資やESGリサーチ手法の開発支援、従業員や顧客への教育機会の提供、グリーンウォッシュのリスク回避を含むコミュニケーションと知識の共有の強化など、一連の社内優先課題も含まれている。

【参照ページ】
(原文)Global Sustainability Strategy – An update on how we deliver meaningful returns
(日本語参考訳)BNPパリバAM、持続可能なインパクト・インベストメント・ソリューションを拡充

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る