ライオンデルバセルとピジョン・シンガポール、哺乳瓶へのバイオポリマー配合で提携

12月22日、化学世界大手蘭ライオンデルバセルは、東南アジア、中近東、アフリカ、オセアニア地域で高品質な母乳育児用品を製造するピジョン・シンガポールとの哺乳瓶の持続可能な研究開発における協業について発表した。ピジョンの哺乳びんは、100%バージンポリプロピレン樹脂からの転換の一環として、ライオンデルバセルのバイオベースポリプロピレンポリマー「サーキュレンリニュー・ポリマー」を採用し、リニューアルを行う。

サーキュレンリニュー・ポリマーは、リニューアルしたピジョンの哺乳びん「ソフタッチT-エステル」「PPSU」「ガラス」のキャップとフード、PP哺乳びん・PPストローびんのキャップ、フード、ボトルに使用。また、PPストローボトルのボトルハンドルにも使用される。

サーキュレンリニュー・ポリマーは、バイオベースの廃棄物や使用済み食用油などの残渣油から得られる再生可能な原料から作られている。これらの原料は、従来の生産工程で従来の原料とともに使用され、ISCC PLUS認証のマスバランスアプローチを使用してサーキュレンリニュー製品に配分。再生可能な原料を使用することで、化石由来の原料に比べてカーボンフットプリントが低くなる。

ピジョンは、岩谷産業およびライオンデルバセルとの緊密な協力のもと、サーキュレンリニューを使用したリニューアルシリーズ「ピジョンソフタッチ哺乳びん」を2023年12月よりインドネシアで発売した。2024年には東南アジア、中東、アフリカ、オセアニアのその他の市場でも発売する予定。

【参照ページ】
(原文)LyondellBasell and Pigeon Singapore Collaborate to Incorporate CirculenRenew Polymers in Nursing Bottles
(日本語参考訳)ライオンデルバセルとピジョン・シンガポール、哺乳瓶へのバイオポリマー配合で提携

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る