マイクロソフト、Qセルズと12GWの米国太陽光パネル調達契約を締結

マイクロソフト、Qセルズと12GWの米国太陽光パネル調達契約を締結

1月8日、マイクロソフトとクリーンエネルギー企業のQセルズは、マイクロソフトの気候変動と再生可能エネルギーの目標を支援し、米国の太陽光発電サプライチェーンを発展させることを目的とした、12GWの米国製太陽光パネルとサービスの供給を含む8年間の戦略的提携を発表した。

本契約は、両社が昨年締結した250万kWの協定を大幅に拡大するもので、韓国のコングロマリット、ハンファグループの子会社であるQセルズは、米国で完全な太陽光発電サプライチェーンを構築するために25億ドル(約3,640億円)以上を投資する計画を2023年初めに発表した。これは同社にとって最大の投資であると同時に、米国の太陽光発電業界におけるこれまでの最大の投資でもある。

新しいモジュールおよび設計・調達・建設(EPC)サービス契約に基づき、Qセルズとマイクロソフトは協力して、マイクロソフトが2032年まで契約しているプロジェクトに年間約150万kWの太陽光パネルを供給する。両社によると、同契約で想定される太陽電池モジュールの容量は、年間180万戸以上の家庭の電力供給に相当する。

同契約に基づき供給される太陽電池モジュールは、ジョージア州カーターズビルにあるQセルズの新しい太陽電池サプライチェーン工場で生産される。

2021年、マイクロソフトは「100/100/0クリーンエネルギー目標」を打ち出し、2030年までに電力消費の100%、100%の時間、ゼロ炭素エネルギー源からの購入で賄うことを目標としている。マイクロソフトもまた、2030年までにカーボン・マイナスを実現し、2025年までに全世界のビルとデータセンターで消費する電力の100%を再生可能エネルギーで賄うことを約束している。

両社によると、新たな合意は、「マイクロソフトを世界最大の再生可能エネルギー購入企業の1つとして確固たるものにする」ものだという。

【参照ページ】
(原文)Qcells Announces Expansion of Strategic Alliance with Microsoft
(日本語参考訳)マイクロソフト、Qセルズと12GWの米国太陽光パネル調達契約を締結

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る