1月8日、アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、英国を拠点とする炭素回収・貯留プロジェクト開発会社Storeggaへの投資を発表した。
ADNOCによると、この投資は昨年発表された、低炭素ソリューションと脱炭素技術に150億ドル(約2兆円)を割り当てるという同社のイニシアティブの一環であり、クリーン電力、電化、エネルギー効率などの分野に加え、炭素回収・貯留(CCS)を投資対象分野としている。
ADNOCは、2030年までに年間1,000万トン(mtpa)の炭素回収能力を目標としていると述べた。同社は、炭素回収能力のためのコミットメント投資をほぼ 400 万トン/年にまで拡大するプロ ジェクトを発表した。
2020年に設立されたロンドンを拠点とするStoreggaは、炭素回収、輸送、永続的な深地層貯留など、カーボン・エコシステム全体のインフラを開発しており、英国、米国、ノルウェーでCCSプロジェクトのポートフォリオを保有している。2020年には、スコットランド北東部のAcorn CCSとAcorn Hydrogen Projectの開発リーダーであるPale Blue Dotを買収し、2030年までに年間最大1,000万トンのCO2を貯蔵できる体制を整えた。
Storeggaによると、この投資は同社の第4回資金調達ラウンドの一環であり、GICやマッコーリーを含む既存株主も参加している。この投資ラウンドで得た資金は、現在進行中のプロジェクトや事業開発活動に充てられるという。
【参照ページ】
(原文)ADNOC Makes Strategic Investment in Storegga, Broadening its Carbon Management Portfolio
(日本語参考訳)ADNOC、炭素回収開発企業Storeggaの株式10%を取得