1月24日、EV用バッテリー技術開発企業であるシオンパワーは、シリーズA資金調達ラウンドで7,500万ドル(約110億円)を調達したと発表した。本資金は、同社独自のEV用次世代技術の商業化を支援することを目的としている。
シオンパワーは本資金で、同社技術の技術検証および市場検証を行う。同社は、自動車OEMやセルメーカーによるテストや市場開発用に、高品質の大判リチウム金属セルを生産する完全自動化製造ラインの建設を計画している。
アリゾナ州ツーソンに本社を置くシオンパワーは、自動車および航空宇宙市場のニーズに対応する最先端の蓄電システムの開発に注力している。リセリオン・リチウムメタル・テクノロジーを開発し、リチウムメタルバッテリーの圧縮を利用して安全性、寿命、充電率を向上。リセリオンは大容量バッテリーセル(最大20Ah)で実証に成功しており、現在56Ahを目指して開発中である。
ラウンドは、世界的な電池メーカーであるLGエナジー・ソリューションが主導し、元グーグルCEOのエリック・シュミットが率いるHillspire LLCからの新たな投資に加え、ユークリディアン・キャピタルが繰り返し参加した。
LGエナジー・ソリューションは、競争力のある次世代電池技術をいち早く確保し、市場でのリーダーシップを強化するため、シオンパワーへの投資を決定したと述べている。本投資は、両者間の個別の合意に基づいて、その後のシオンパワーとの技術提携につながる可能性がある。
【参照ページ】
(原文)Sion Power Raises $75 million to Commercialize its Proprietary Licerion Technology for Electric Vehicles
(日本語参考訳)次世代EV用バッテリー開発企業シオンパワー、110億円を調達