ecoworks、気候ニュートラル建築物改修ソリューションのために約62億円を調達

ecoworks、気候ニュートラル建築物改修ソリューションのために約62億円を調達

12月14日、AIが支援する建物改修プロバイダーecoworksは、4,000万ユーロ(約62億円)を調達し、気候ニュートラル改修ソリューション事業の成長を支援することを目的とした資金調達を行ったと発表した。

2018年に設立されたベルリンを拠点とするecoworksは、AIがサポートするデジタル・プランニング・ソリューションを活用し、プレハブのファサードや屋根の設計・施工を行い、ネット・ゼロ基準への迅速なマンション改修を可能にしている。同社のソリューションは、建物や団地全体をデジタルで再現し、プレハブの持続可能な「外皮」を設計する。

今回の資金調達は、気候変動との闘いにおける重要な手段として、建物の改修が注目されるようになったことに伴うものだ。建物は、世界的な温室効果ガス(GHG)排出の主要な原因であり、また長期的な性質を持つことから、最も交換が難しいもののひとつでもある。欧州委員会によると、建物はEUで消費されるエネルギーの40%を占め、エネルギー関連のGHG排出量の36%を占めている。

今月初め、EUの議員たちは、建築物におけるエネルギー使用量と排出量の削減を目的とした新規制について合意に達し、その中には、最も性能の悪い建築物の改築を通じて達成される、住宅建築物におけるエネルギー使用量の大幅削減の要求が含まれている。

今回の資金調達ラウンドは、気候変動に焦点を当てたVC投資家World Fundが主導し、Haniel、KOMPAS VC、ISAIが参加した。

【参考ページ】
(原文)Berlin-based ecoworks bags €40 million to reduce built environment emissions with AI digital planning solution
(日本語参考訳)ecoworks、気候ニュートラル建築物改修ソリューションのために約62億円を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る