ルルレモンとサムサラ・エコ、ナイロン・リサイクルの飛躍的進歩を発表

2月21日、ルルレモン・アスレティカとオーストラリアの環境技術スタートアップのサムサラ・エコは、酵素によってリサイクルされたナイロン6,6を使用したスウィフトリー・テック・ロングスリーブ・トップスの生産を発表した。

ナイロン6,6は、繊維産業で衣料品、スポーツウェア、アウターウェアの生地の生産に最も一般的に使用されているプラスチックのひとつで、ルルレモンが使用する素材のかなりの割合を占めている。

2021年に設立されたサムサラ・エコは、酵素技術を使ってプラスチックをリサイクルしている。酵素を使って複雑なプラスチックを元の化学構成要素に戻し、化石燃料に頼らず新しいバージングレードのプラスチックを生産するための再利用を可能にする。

2023年、サムサラ・エコは、初のテキスタイル・パートナーとしてルルレモンとの提携を開始し、使用済みテキスタイルからナイロン6,6を抽出する新技術をルルレモンとともに開発した。両社によると、新しいシャツを作るための製造工程は、低温で数時間以内に完了するという。

【参照ページ】
(原文)Samsara Eco and lululemon unveil world’s first enzymatically recycled nylon 6,6 product
(日本語参考訳)ルルレモンとサムサラ・エコがナイロン・リサイクルの飛躍的進歩を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る