11月16日、世界的なテクノロジー企業であるIBMは、グリーンエコノミーのためのスキルを提供することを目的とした、無料のサステナビリティ・コースの開始を発表した。
新しいコースは、IBM SkillsBuildによって提供される。IBM SkillsBuildは、社会奉仕団体、経済開発団体、職業団体、政府機関、大学との協力を通じて、社会人学習者、高校生、大学生、教職員が価値ある新しいスキルを身につけ、キャリアの機会にアクセスできるよう支援するもので、技術分野で十分な経験を積んでいないコミュニティに焦点を当てた無料の教育プログラムである。
I今回の発表は、IBMとビジネス・インテリジェンス企業であるモーニング・コンサルト社が、3,000人以上のグローバル・ビジネス・リーダーを対象に実施した新たな調査結果とともに発表された。本調査によると、今後2年以内にサステナビリティ経験の採用基準を増やすと回答した割合は71%、今後1年以内にサステナビリティ目標を推進するためのIT活用に関する従業員トレーニングに投資する可能性があると回答した割合は92%であり、サステナビリティにおけるスキル・ギャップが拡大していることを示している。
新しいIBM SkillsBuild Sustainability Roadmapには、学習者一人ひとりにAIを活用したレコメンデーションが含まれ、生態学や生物多様性などのトピックと、AIやデータ分析のテクノロジー・トレーニングを結びつける学際的なコースワークが用意されている。コースワークには、入門コース、デザイン思考やグリーンアントレプレナーシップの中級コース、AI、サイバーセキュリティ、ESG報告書などのサステナビリティのトピックにスキルを応用する上級コースが含まれる。
新コースの開設は、IBMが2021年に発表した、社会的地位の低いコミュニティに焦点を当て、将来の雇用ニーズに対応した新たなスキルを3,000万人に提供するというコミットメントに続くものである。
【参照ページ】
(原文)IBM Furthers Commitment to Climate Action Through New Sustainability Projects and Free Training in Green and Technology Skills for Vulnerable Communities
(日本語参考訳)IBM、グリーン・エコノミーのスキル・ギャップに対応するための無料コースを開始