MSCI、企業の脱炭素目標を評価する枠組み発表

MSCI、企業の脱炭素目標を評価する枠組み発表

世界の機関投資家の重要な投資判断を支援するツールとサービスを提供しているMSCIは、ネットゼロ目標を含む企業の脱炭素目標を評価するための新たな枠組み「MSCIターゲット・スコアカード」を発表した。

同社は、MSCIターゲット・スコアカードを活用することで機関投資家は、企業の気候変動に対するコミットメントを比較することができ、現実的な脱炭素目標を掲げている企業を特定することが可能になるとしている。 

MSCIターゲット・スコアカードでは3つの重要な側面

  • 包括性 – 公表されている脱炭素目標が企業の総排出量のうちどの程度を削減対象としているか
  • 目標の高さ – 脱炭素目標がどの程度の排出量を、どの時間軸で削減しようとしているか
  • 実行性 – 脱炭素目標の実行性と企業の目標達成に向けた進捗度合

から企業の気候目標を評価する。

【参照ページ】Who has the most robust carbon target –
ExxonMobil or Chevron? MSCI develops first of its kind framework to assess companies’
decarbonization and net-zero climate targets

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る