11月6日、ロンドンを拠点とする炭素クレジット格付けのスタートアップBeZero Carbonは、炭素クレジット購入者が信頼できるネットゼロ戦略を策定し、炭素クレジット・ポートフォリオ全体のリスクを把握できるようにすることを目的とした、新しい炭素クレジット・ポートフォリオ構築ツールの発売を発表した。
2020年に設立されたBeZeroは、炭素市場の格付け機関であり、気候科学者、地球観測専門家、データ科学者、金融アナリストのチームによって支えられた炭素格付け、調査、データ製品を提供している。今回の立ち上げは、環境市場に特化した格付け、リスク、分析ツールの開発資金として昨年末に発表された5,000万ドル(約75億円)の増資に続くもので、先月発表された、初期段階および稼働中のプロジェクトをスクリーニングすることで、買い手が炭素リスクを自己評価できるようにする新しいスコアカードなど、同社による一連の新製品の最新版である。
BeZeroによると、新しい炭素クレジット・ポートフォリオ構築ツールは、同社が開発したディスカウント手法を利用するもので、債券市場で使用されるものと似ており、「リスク調整CO2eトン」を定義するために使用される。ディスカウント手法によって評価されるリスクには、カントリーリスク、セクターリスク、方法論リスクなど、ミクロ要因とマクロ要因の両方が含まれ、カーボン・クレジット・ポートフォリオを構築する際には、単一のリスクタイプへの過剰なエクスポージャーを避けるために分散を図ることができる。
BeZeroによれば、この方法論を用いることで、ユーザーはカーボン・クレジットのポートフォリオを検討し、ネットゼロ戦略をサポートするために、信頼できるトン・ベースのカーボン・オフセットや削減を主張するために必要なクレジットの数を計算することができる。
【参照ページ】
(原文)How our platform helps companies deliver credible claims
(日本語参考訳)当社のプラットフォームは、企業が信頼できるクレームを提供するためにどのように役立っているか