AppleとNike、サプライチェーンのクリーンエネルギー導入を加速するイニシアティブを開始

10月26日、米国の大企業連合は、クリーンエネルギーの探求と導入に必要なスキルと知識を企業に提供することで、サプライチェーンの排出量に対処することを目的とした新たな取り組み、クリーンエネルギー調達アカデミーの開始を発表した。

本プロジェクトは、非営利団体Clean Energy Buyers Institute(CEBI)を通じてAppleとNikeが開始し、Amazon、Meta、PepsiCo、REI Co-opなどの企業が設立団体として加わった。

Appleは2015年にSupplier Clean Energy Programを設立し、再生可能エネルギー調達オプションに関する情報、トレーニング資料、国別情報、データインサイト、再生可能エネルギー専門家とのエンゲージメント機会、政策提言などのリソースをサプライヤーに提供している。同社は最近、28カ国にまたがる250社以上のサプライヤーが、2030年までにすべてのApple製品の生産に再生可能エネルギーを使用することを約束したことを明らかにし、Appleは2023年9月に初のカーボンニュートラル製品であるApple Watchのラインナップを発表した。

【関連記事】Apple、初のカーボンニュートラル製品を発表

CEBIによると、本イニシアティブは、サプライチェーンへのクリーンエネルギーの統合を加速するために設計されたもので、設立組織がそれぞれの専門知識と社内のトレーニングリソースをプールし、研修生がクリーンエネルギーの顧客として迅速に成熟できるような共有カリキュラムと提供プロセスを開発する。

【参照ページ】
(参考記事)Apple and Nike spearhead new corporate clean energy procurement scheme

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