穀物大手ADMとアニマルフリー乳製品企業New Culture、代替乳製品の拡大に関する戦略的パートナーシップを発表

乳製品

8月17日、穀物大手ADMとアニマルフリー乳製品を提供するスタートアップNew Cultureは、代替乳製品の開発と商業化を加速させるために戦略的パートナーシップを締結した。本パートナーシップは、より持続可能な食の未来を実現するための両社の深いコミットメントを強調するものだ。

乳製品は米国だけでも700億ドルの市場規模があり、そのうち約30%がチーズによるものだ。しかし、植物性チーズには味と性能のギャップがあるため、一般消費者への浸透はごくわずかだった。New Cultureは、アニマルフリー乳製品の未来に向けた世界的な動きをリードし、味、食感、機能、栄養成分において従来品と区別がつかないアニマルフリー乳製品を提供している。

今回の提携により、New Cultureの新規素材やアニマルフリー乳製品におけるイノベーションを活用した共同製品開発が可能になる。ADMの幅広い製品開発資源と能力のポートフォリオは、New Cultureの食品サービスおよび消費者向けアプリケーションを加速させる。また、アニマルフリーカゼインの使用をアニマルフリー乳製品の幅広い用途に拡大するため、New CultureはADMの持続可能な植物由来の原料や香料の全パントリーを利用できるようになる。

本パートナーシップには、New Cultureのアニマルフリーカゼインと乳製品の商業的なスケールアップを進めるための協力関係も含まれる。2023年のピザ屋を皮切りに、米国の外食市場でアニマルフリーモッツァレラの商品化に向けた取り組みを加速させる予定だ。

【参照ページ】
(原文)ADM and New Culture Announce Strategic Partnership to Scale Up Alternative Dairy Products
(日本語訳)ADM と New Culture が代替乳製品のスケールアップに向けた戦略的パートナーシップを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る