10月16日、環境商品および企業気候ソリューションプロバイダーのSTXグループは、オルタナティブ投資ファンドマネージャーのFunds Avenue S.A.と提携し、企業コンプライアンス市場への投資を促進することを目的とした初の投資ファンドを立ち上げると発表した。
新しいVertis Global Carbon Fundは、STXグループの資産運用事業への参入を示すもので、世界的なコンプライアンス炭素市場向けの資金調達を目的とした初のファンドである。同ファンドは、アムステルダムを拠点とするSTXが2021年12月に買収した排出権取引会社Vertis Environmental Financeの専門知識を活用する。
STXグループとVertisによると、新ファンドは、急成長する一方で流動性の低い世界の炭素コンプライアンス市場における価格上昇を捉えるだけでなく、ESG基準を満たす投資に対する需要の高まりに応えるために立ち上げられた。ファンドは2億5000万ドル(約370億円)を調達する予定である。
炭素コンプライアンス市場は、温室効果ガス(GHG)排出量に効果的に価格をつけ、世界的な排出量削減の取り組みに資金を提供するものである。代替燃料、再生可能エネルギー、炭素隔離など、他の場所での排出削減努力に投資することで、企業や国は自国の排出量に対する許可や認証を受けることができる。
【参照ページ】
(原文)STX GROUP ANNOUNCES NEW GLOBAL CARBON FUND
(日本語参考訳)STXグループ、カーボン・コンプライアンス・マーケット・ファンドを設立