3月16日、サステナビリティに特化したデータソリューションスタートアップのDiginexは、Coca Cola社および消費財メーカーのReckitt社と共同で開発した新しいサプライチェーンの透明化ソリューション「diginexLUMEN」の提供の開始を発表した。
この新しいソリューションは、ガバナンスとスクリーニングプロセス・多言語による労働者の声調査・アルゴリズムベースのリスクスコアリング・ESGレポート形式を提供することで、労働搾取や強制労働に関するサプライヤーのリスクについての洞察を企業に提供する。最終的には、複雑なサプライチェーンにおける労働条件について比較可能な情報を収集してその情報を検証し、リスク計算を自動化するためのツールである。
Diginexは、この新しいソリューションはThe Coca-Cola Companyとの最初のパートナーシップに基づいており、Coca ColaとReckittが提供する資金および技術サポートによって開発・拡張が進んだと述べている。
この新しいソリューションは、人権デューデリジェンスと強制労働に関する法律が世界的に強化されていることを受けて開発された。2月、欧州委員会はグローバルなバリューチェーンにおける人権と環境への影響に取り組むため、”Directive on Corporate Sustainability Due Diligence” の提案を発表した。この指令は、リスクの高い特定の分野の企業に対して、自社の事業・子会社・バリューチェーンにおける悪影響を軽減するためのデューデリジェンス義務を課すものである。
この新しいソリューションは、ブロックチェーン対応のESGプラットフォーム「diginexESG」や、企業のカーボンフットプリントの改善を支援する環境管理ソフトウェア「diginexCLIMATE」など、Diginexの製品群に新たに追加される。
【参照ページ】
(原文)Diginex, in partnership with The Coca-Cola Company and Reckitt, launches pioneering technology to undertake scalable due diligence in global supply chains
(日本語訳)Diginex、Coca Cola・Reckittと提携し、サプライチェーンの透明性向上ソリューションを発表