Nestlé、オーストラリアで再生可能エネルギー100%の電力供給を実現

Nestlé、オーストラリアで再生可能エネルギー100%の電力供給を実現

11月29日、食品・飲料大手の Nestlé は、オーストラリアにおいて100%再生可能な電力に切り替えることを発表し、再生可能エネルギーの開発・運営会社であるCWP Renewables社と新たに10年間の電力購入契約を締結した。

この契約により、CWP社は、Nestléの6つの工場、2つの配送センター、3つの本社オフィス、

20の小売店、研究所に供給するクリーンな電力を、CWP社がニューサウスウェールズ州に所有するサファイア風力発電所とクルーダインリッジ風力発電所から調達する。

またNestléは、ニュージーランドにおいても、工場、オフィス、小売店で使用する電力をカバーする再生可能電力証書(REC)を購入することで、100%再生可能な電力に切り替えることを表明した。

今回の発表は、昨年12月に発表されたNestléの「Time・Bound・Plan」に続くもので、2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させ、2050年までにネット・ゼロを達成するという戦略の具体的な内容を示したものである。この計画では、2025年までに再生可能エネルギーの電力を100%使用することや、数億本の木を植えること、カーボンニュートラルなブランドを増やすことなどが重要なポイントとなっている。

両社によると、PPAで供給される電力は、19,000世帯の年間電力量に相当し、Nestléは毎年約73,000トンの二酸化炭素排出を回避することが可能になる。

【参照ページ】
(原文)Nestlé Australia switches to 100% renewable electricity
(日本語訳)Nestlé、オーストラリアで再生可能エネルギー100%の電力供給を実現

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る