ドイツ銀行とEIB、中堅企業を対象とした約632億円の持続可能な金融イニシアティブを開始

ドイツ銀行とEIB、中堅企業を対象とした約632億円の持続可能な金融イニシアティブを開始

9月13日、ドイツ銀行と欧州投資銀行(EIB)は、中堅企業の持続可能な変革を支援することを目的とした新たな協力関係の開始を発表した。

新たな協力関係の下、ドイツ銀行は従業員数250人以上3000人以下の企業に対し、より持続可能なビジネスモデルへの転換資金を提供するための長期融資を行い、EIBは融資額の50%までを保証し、EIBの保証は借り手の全額に恩恵を与える。

両行によると、今回の協力により、再生可能エネルギー、エネルギー効率、その他EUタクソノミーの持続可能性基準を満たすプロジェクトへの投資を含む分野で、4億ユーロ(約13億円)が各企業に提供される。融資の少なくとも半分は、再生可能エネルギーの生産を促進するプロジェクトに充てられる。

EIBの保証は、サプライチェーンのボトルネック、インフレ、金利上昇、不安定なエネルギー供給など、現在の経済の不確実性に起因する資金調達の障壁を軽減することを目的とした、EU全体のリンクド・リスク・シェアリング(LRS)プログラムの一環である。

新たな協力関係は、ドイツ銀行が今年初めに発表した、2020年から2025年にかけて総額5000億ユーロ(約79兆円)の持続可能な資金調達と投資を可能にするという目標を含む、一連の持続可能な金融目標に続くものである。

【参照ページ】
(原文)Germany: EIB and Deutsche Bank cooperate to give mid-caps easier access to sustainable finance

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る